人間の皮膚には、1兆個以上の菌(常在菌)がいると言われています。
人間の細胞が約60兆個と言われているので、常在菌の数がかなり多いことが分かります。

中でも、足の裏は常在菌が多い上に、
①汗をかきやすい(=湿度が高い)
さらに、靴や靴下で通気性も悪い
②垢や角質が多い(=エサがある)
ため、常在菌が増殖しやすい環境下にあります。

常在菌は、皮膚の健康を保つ善玉菌と健康を害する悪玉菌に分かれます。
足裏では、皮膚の状態を良くし、足のニオイなどを抑制する表皮ブドウ球菌などが善玉菌、
水虫の原因となる白癬菌、足のニオイの原因となる黄色ブドウ球菌が悪玉菌となります。

このような足裏の常在菌が
夏の天敵である「蚊の刺されやすさ」に関係するということを発見した人がいます。
これは、世界的にみても大発見です。

京都にいらっしゃる田上大喜さん(高校三年生)は、
小学生のとき、山に行った際に妹ばかり蚊に刺されることに疑問を持ち、研究をスタートされたそうです。

蚊を飼育して自分の腕をエサにしたり、
自分や妹だけでなく、他の人のいろいろな持ち物を入れて蚊の反応を見たり
様々な実験をした結果、「(妹の)靴下」に蚊が一番反応していることに気づき、

そして、その蚊の反応は、ニオイの強さに反応している訳ではないことを突き詰め、
靴下に付着している足の裏の常在菌が関係していることを発見しました。

この発見により、今後、夏の「蚊に刺され」の悩みが解消される日が来るかもしれません。
それだけでなく、蚊を媒介とした感染症(マラリア、ジカ熱、ウエストナイル熱、テング熱etc)の危険から人類を守ることに繋がる可能性もあります。

それだけ貴重な一歩となる発見の今後を非常に期待しています。