デルマガ ~delfino Magazine~

デルフィーノがお届けする「菌」や「ウイルス」対策&知識


「ヘルパンギーナ」が猛威を奮っています。

三大夏風邪のひとつで、5歳以下の子どもが感染しやすい風邪ですが、大人でも感染し、重症化することも…。特に今年の夏は、猛暑が続いたかと思えば急に涼しくなり…そんなときは自律神経が乱れがちに。免疫力が低下している人も多いかもしれません。子どもの感染を防ぐのはなかなか難しいかもしれませんが、大人まで感染してしまわないようしっかり予防しましょう。

ヘルパンギーナが流行している地域は?

国立感染症研究所の、「IDWR速報データ」2018年第31週(7/30~8/5)によると下記の地域でヘルパンギーナが流行しています。

  • 宮城県(7.1人)
  • 山形県(11.33人)
  • 長野県(9.89人)

※カッコ内の人数は1医療機関当たりの平均患者数

ヘルパンギーナの場合、

●6人以上…「警報レベル」
 (大きな流行が発生、または継続しつつあることを示す)

●2人未満…「収束」

と判断されます。
データによると、平均患者数が2人以上の地域はまだ27都道府県あり、新潟県と静岡県は5人以上とまだまだ油断できません。

※各地域の最新の流行状況は下記参照
国立感染症研究所 IDWR速報データ

ヘルパンギーナの症状は?

ヘルパンギーナに感染すると、下記の症状が表れます。

  • 38度以上の突然の高熱
  • 口の中の発疹
  • 咳、鼻水、喉の炎症などの風邪症状

中でも厄介なのは、口の中にできる発疹です。喉の痛みが非常に激しく、飲食が困難になります…脱水症状にも注意が必要です。

原因となる「エンテロウイルス」に特効薬はありません。感染した場合は、症状を軽減する対症療法を施しながら、自然治癒を待つしかないのです…。

どのように感染し、どのように回復していくの?

感染から回復するまでは下記のような経過をたどります。

▽感染経路

・飛沫感染
感染者の口内で発疹が潰れ、咳や、くしゃみと一緒に吐き出されたウイルスを吸い込むことによる感染

・糞口感染(経口感染)
ウイルスを含む糞に接触し、手指を介してウイルスが、口へ侵入することによる感染

▽潜伏期間

・2~4日 ※その間、症状は現れません

▽発症

1. 突然、38度以上の高熱を出し、発症
    ↓
2. 続いて、喉の痛み、口の中の発疹などの症状が発現
    ↓
3. 2~4日で解熱
    ↓
4. 約1週間で発疹が消失

▽回復

・回復後も、口から1~2週間、便からは2~4週間、ウイルスが排出されます。
 以上が、感染してから回復するまでの経過です。

ヘルパンギーナを予防するためには?

感染力が最大なのは発症後の「急性期」なのですが、回復後も4週間後まではウイルスが排出されます。ヘルパンギーナには出席停止期間がありませんので、熱が下がれば本人や家庭の判断で出席が可能です。保育園等に通われるお子さんがいる場合には、回復後のお友だちからも感染の可能性があるのです。もし、お子さんが感染してしまったら、以下の点に注意して家族への二次感染を防ぎましょう!

●発熱したら、口の中を要チェック!
発疹が確認できたらヘルパンギーナの可能性大です。夏場でもマスクを付け、飛沫感染を防ぎましょう。

●日頃から食器やタオルの共用を避けましょう!
食事のときは取り箸を使用、人の食べ残しを食べない。

●手洗い、うがいを心がけましょう!
感染者との接触後、食事前、排泄処理後は特に念入りに!

以上のように、他感染症と同様、基本が大事なんですね。
これから、季節の変わり目に突入します。くれぐれも体調管理にはお気をつけください!