国際緊急医療・衛生支援機構 新春講演会参加レポート

基調講演のトップスライド

令和2年1月25日。
国際緊急医療・衛生支援機構(IEMS-Japan)主催の、新春講演会に参加させていただきました。

「新春」と名がつくと、何やら急に楽しそうな会に聴こえますが、その内容はマスギャザリングイベントのリスク評価、体制整備に関する、非常に骨太な内容となっております。

デルフィーノケア社は、「感染症ゼロへ!」と公言している身。
東京2020が既に間近に迫っているこのタイミングで、最新の情報入手のため、参加させていただきました。

基調講演 (東京大学大学院 森村 尚登 教授)

東京オリンピック・パラリンピックに係る救急・災害医療体制を検討する学術連合体(コンソーシアム)合同委員会
東京大学大学院 医学系研究科
外科学専攻生体管理医学講座 救急科学分野
森村 尚登 教授

基調講演では、感染症、マスギャザリング研究の大家として、東京2020関連をはじめ世界中にその名を轟かせておられる、森村先生がご登壇されました。
ご講演のテーマは、以下のものでした。


2020 東京オリンピック・パラリンピック開催時の救急・災害時医療体制の課題と対策


このように銘打たれ、過去のオリンピック開催において起こった災害やトラブル、そこからの学びや体制変更などを紹介いただきつつ、2020日本開催での備えについて解説いただきました。

全体を通して学び多きご講演でしたが、その中から特に当社として印象に残った(問題意識をもった)事案について、いくつかこの場でシェアさせていただきたいと思います。

マスギャザリングの定義は変化している!

以前、当社でもマスギャザリングに関する記事を発表させていただきましたが、2004年のアトランタ五輪あたりから市民権を得たというこの呼称、本来の定義は以下のとおりでした。

一定期間、限定された地域において、「同一目的で」多くの人が集合した状態

過去資料では、「同一目的で」と必ず表記されていたように思います。
しかし!
近年、マスギャザリングは自然発生のものまでを含めて包括的に議論されているということでした。その点をまずアップデートしなければならないことを痛感しました。

我が国は、常にマスギャザリング状態にある

大勢の人で混雑する電車ホームのイメージ画像です。

我が国の、通勤ラッシュ時の「満員電車」。
ウィークデーに毎日起きているあのストレスフルな状態…
あれこそは、現在の定義で言うとまさにマスギャザリングである、ということでした。確かにそのとおりですね。

感染症の罹患リスク、化学兵器使用のリスク、など…
大規模なスポーツイベントや集会などと、まるで変わらないどころか、さらに大きいかもしれないリスクが横たわっていると言えそうです。

東京2020は、マスギャザリングonマスギャザリングである

そんな我が国にとっては日常である満員電車。それをマスギャザリングであると捉えることで、新たなリスクが浮き彫りになります。

開催期間中の東京には、30万~80万人/日のあいだで外国人が集まるのではないか

という予測があります。
その人数が、元々マスギャザリング状態にある交通機関に押し寄せた場面…あまり想像したくないものがありますね…。最終電車の後ろ倒しなど、交通各社からも対応が発表されていますが、ホームや階段の幅が急に広がるはずもありません。

ましてや開催は、8月からの炎天下。免疫力の低下も手伝って、体調を崩すかたや感染症罹患者が増えるとしても、まったく不思議ではありません。
空港の一時的な混雑なども、マスギャザリングと捉えるべきと議論されているそうです。

開催地域の住民を守らなければならない

五輪開催中の救急災害医療のリスク

過去、マスギャザリングが議論される際には、出場選手、VIPといった方々について議論が集中することが多かったようです。

然し、昨今では開催地域住民を守らなければならない、という議論が活発になっているとのこと。当然といえば当然で、一時的に人口が増えるために、交通渋滞や公共交通機関の混雑、病院への人の集中…等々、特に五輪開催そのものに比較的無関心の住民にとっては、迷惑以外の何物でもありません。

特に、医療体制の確保(ラストマイルの医療体制)については入念なシミュレーション、準備がマストであるとのこと、そのリスクアセスメントを専門チームで徹底的に行なっているそうです。

おまけ

さいごに、森村先生から嬉しいお知らせが!
以下のURLにアクセスいただくと、東京2020災害対策関連の資料が無料ダウンロードすることができます!

感染症は、日々の積み重ねによって初めて防御することができます。
備えあれば憂いなし!ぜひご覧になってください!

2020年 東京オリンピック・パラリンピックに係る救急・災害医療体制を検討する学術連合体

ご講演(防衛医科大学 加來 浩器教授)

当日のトリを飾るご講演は、日頃からデルフィーノケア社の広報活動を監修いただいております、防衛医科大の加來先生によるものでした。

(※「第四世代化学剤ノビチョク」の脅威に関するご講演を挟みますが、本稿では割愛させていただいております)

こちらのご講演では、


◇輸入感染症対策ビデオ(東京2020大会対策委員会)のご紹介
◇第3回ロンボク島研修と事前研修会について


本稿では、前者の感染症対策ビデオについて改めてご紹介させていただきます!

日本環境感染学会WebサイトのTOPページのキャプチャです。

<日本感染学会Webサイトより照会文引用>

日本環境感染学会では東京2020大会対策委員会を組織して、医療施設内における感染対策上の問題点や課題について検討してまいりました。(中略)本ビデオでは、院内アウトブレイクを防ぐためのポイントとして、①受付・待合室、②外来診察室、③救急室、④入院病棟の4つのシーンにおける最重要点を取り上げました。

以下に5つの対策動画のリンクを貼らせていただきました。動画の中では、過去に起きた感染症の拡大事例、個人の防衛手段など、シーンごとに非常に分かり易くせいりされた動画になっています。日頃からの感染症への備えの一環として、ぜひご覧になってみてください!

オープニング (3:03)

受付・待合室  (6:05)

外来診察室 (4:26)

救急室 (5:16)

入院病棟  (9:07)

以上、IEMS-Japan新春講演会レポートでした!

参照URL

日本環境感染学会Webサイト

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